マウスピース型矯正装置は、薄く透明な取り外し式の矯正装置です。
患者さま一人ひとりの歯並びに合わせて作製した複数のマウスピースを、段階的に交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。透明で目立ちにくく、食事や歯みがきのときには取り外せるのが特徴です。

当院ではこれまで「インビザライン」を中心にご提供してまいりましたが、現在は「インビザライン」「エンジェルアライナー」「スパーク」など複数のマウスピース型矯正装置を採用し、患者さま一人ひとりの歯並びや治療計画に最も適した装置を選んで治療を行っています。

当院で取り扱うマウスピース型矯正装置

インビザライン(Invisalign)の製品(ケースとマウスピース型矯正装置)

インビザライン(Invisalign)

アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、世界の多くの国で使用されているマウスピース型矯正装置のひとつです。独自の「スマートトラック(SmartTrack)」素材を採用し、歯にやさしくフィットしながら、治療計画に沿った歯の移動を行いやすいとされています。

エンジェルアライナー(Angel Aligner)

アジアを中心に、北米・欧州・オーストラリアなど海外で医療機器として広く使用されているマウスピース型矯正装置です。マウスピースに組み込まれた補助装置「angelButton™」をはじめとした技術により、抜歯を伴う症例や、下顎を前方へ誘導する症例など、比較的難しいとされる歯の移動にも用いられています。成人向けに加え、6〜12歳ごろの混合歯列期のお子さま向けのラインアップや保定用リテーナーもそろっています。

スパーク

スパーク(SPARK)

アメリカのオームコ社(Ormco/日本での販売はエンビスタジャパン株式会社)が開発したマウスピース型矯正装置です。「トゥルージェン(TruGEN/TruGEN XR)」という素材を採用し、透明感が高く着色しにくいこと、歯にしっかり接触して矯正力が持続しやすいことが特徴とされています。装置のふちは丸く研磨され、装着感にも配慮されています。治療計画に合わせてTruGENとTruGEN XRを使い分けることで、効果的に歯を移動させることが可能となります。

口腔内スキャンの導入

当院では、光学式口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」を導入しており、マウスピース型矯正装置の治療に活用しています。従来のペースト状の印象材を使った型取りではなく、ハンディタイプのスキャナーで歯を読み取る「光学印象」によって歯型を採得します。これにより、より精密な歯型データが得られ、ぴったりとフィットするマウスピース型矯正装置の製作が可能になります。

また、撮影したデータはその場でモニターに映し出されるため、お口の中の状態をさまざまな角度から一緒にご確認いただけるうえ、型取りの際の不快感もありません。

マウスピース型矯正装置で大切なこと

クリニック選びのポイント

矯正治療の方針を決める上で大切なことは、お顔全体のバランス、歯を支える顎の骨の形や厚み、歯の状態など、さまざまな要素を把握することです。また、マウスピース型矯正装置による歯の移動様式は、ワイヤー矯正の様式と大きく異なるため、装置の特性に関する知識が欠かせません。これを意識せずに治療計画を立ててしまうと、矯正治療の失敗のリスクが高まります。
メリットが多く見えるマウスピース型矯正装置ですが、装置の特性を理解したうえでの診断・治療が欠かせません。当院では、マウスピース型矯正装置に関して専門的な知識を有するドクターが治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

適応できないケースもある

マウスピース型矯正装置を使った治療とワイヤー矯正では、装置による矯正力の歯への伝わり方が異なります。そのため、歯並びの状態によっては、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。当院では、相談時もしくは診断時にマウスピース型矯正装置による治療が可能か否かを見極め、患者さまにより適した装置での治療法をご提案します。

1日18時間以上装着する必要がある

マウスピース型矯正装置はご自身で取り外しが可能なため、お食事や歯みがきの際などには自由に外すことができます。ですが、装着時間を守らないと、装置の効果が得られなくなってしまいます。従来の矯正装置に比べ、治療の成果が患者さまご自身の取り組み(装着時間を守ること)に大きく左右されます。

マウスピース型矯正装置のメリット

治療中のトラブルが少ない

一般的なワイヤー矯正の場合、治療中に装置が脱落したり、金属製のワイヤーで動かすため痛みが出たりとトラブルが起こることがあります。マウスピース型矯正装置ではそのようなトラブルが比較的少なくてすみます。

メタルフリー

マウスピース型矯正装置の素材はポリウレタンなどの樹脂素材であり、金属を使用しない(メタルフリー)ので、金属アレルギーが気になる方の選択肢となります。こうした樹脂素材は、食品の包装や医療器具などにも用いられている素材です。

通院頻度が少ない

ワイヤー矯正の場合、通常毎月1回の通院が必要ですが、マウスピース型矯正装置の来院間隔は2〜3か月に1回程度です。毎月来院の必要がないため、遠方の方やお仕事・学業でなかなか時間が取れない方も治療を継続しやすくなります。

治療プランについて

当院では、患者さまの不正咬合の程度に応じて、複数のマウスピース型矯正装置による治療プランをご用意しております。

抜歯を伴う矯正治療など、歯を大きく動かす必要がある場合に用いる「スタンダードプラン」、約1年半程度で治療が完了する軽度から中等度の不正咬合に用いる「モデレートプラン」、半年程度の治療で改善可能な軽度の不正咬合に用いる「ライトプラン」、そして上顎または下顎のいずれか一方のみを治療する「ハーフプラン」の4種類です。

各プランの特性をふまえ、患者さまお一人おひとりに最適なプランをご提案いたします。なお、矯正治療による歯の移動には個人差があるため、治療期間が延長する場合がございます。

こんな方へおすすめです

  • 矯正治療中の痛みを、できるだけ軽くしたい
  • 矯正治療を始めたいけれど、人生の大切なイベントと重なりそうで悩んでいる
  • なるべく気付かれずに矯正治療を終わらせたい
  • 通院の頻度をなるべく減らしたい
  • 開咬(前歯がかみ合わない状態)など、ワイヤー矯正治療よりもマウスピース型矯正治療に向いている状態の方
  • 金属アレルギーの方

費用について

当院のマウスピース型矯正装置による治療は、自由診療(健康保険適用外・全額自己負担)です。
各プランの費用や治療期間の詳細は、料金ページをご覧ください。
※費用・治療期間・回数には個人差があります。詳しくは相談・精密検査時にご説明します。

未承認医療機器について

当院で使用するマウスピース型矯正装置(インビザライン/エンジェルアライナー/スパーク)は、いずれも完成品(完成物)として薬機法(医薬品医療機器等法)の承認を受けていない矯正歯科装置です。医療広告ガイドラインに基づき、以下の事項を明示します。
  • 未承認医療機器であること:これらのマウスピース型矯正装置は、日本国内において薬機法上の承認を受けていない医療機器です。
  • 入手経路:当院は、各製品を国内の取扱企業から購入しています(インビザライン:インビザライン・ジャパン合同会社/エンジェルアライナー:エンジェルアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社/スパーク:エンビスタジャパン株式会社)。
  • 国内の承認医療機器の有無:国内にも、マウスピース型矯正装置として薬機法の承認を受けているものが複数存在します。
  • 諸外国における安全性等に係る情報:これらの装置は、欧米やアジアなど多くの国で医療機器として使用されています。各国の規制当局や製造販売元が公表している安全性・不具合に関する情報については、診察時に資料をご提示のうえご説明します。
※マウスピース型矯正装置は、国内外で製作されたものを問わず薬機法上の医療機器に該当しないため、医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。

矯正歯科治療に伴う
一般的なリスクや副作用について

矯正治療には以下の一般的なリスク・副作用があることをご理解ください。
すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。
  • ①最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日間から1~2 週間で慣れることが多いです。
  • ②歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ③装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正治療には患者さまの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ④治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • ⑤歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ⑥ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ⑦ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • ⑧治療途中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ⑨治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ⑩様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • ⑪歯の形を修正したり、かみ合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • ⑫矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ⑬装置を外す時に、歯の表面に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • ⑭装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ⑮装置が外れた後、現在のかみ合わせに合った状態の被せ物やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • ⑯矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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